車の内装は、シートカバーを装着するだけで、ずいぶんと雰囲気が変わります。その他にハンドルカバーやフロアマットなども、内装カスタムには欠かせないアイテムになるでしょう。
愛車をカスタム
車にそれほど興味が無いという人は、車をカスタムしようという気にはならないかもしれません。ノーマルのままで十分だという人も多いでしょう。しかし、車好きにとってはまったく違います。愛車を自分好みのものに仕上げる。車は、特に男性にとって、「力強さ」や「美しさ」の象徴であり、それらの要素を追求し続けることが「カスタム」なのです。
車の内装をカスタマイズ外装カスタムと内装カスタム
車のカスタムというと、大きく「外装(エクステリア)」と「内装(インテリア)」のカスタムに分かれます。
外装カスタム
外装のカスタムは、車の外側をカスタムするものです。パーツの交換がメインになりますが、外装カスタムには多くの種類があります。
- ●灯火系
- ライトバルブ(電球)やカバーなど、灯火関係のパーツをカスタマイズすることです。フォグランプ、ヘッドライト、テールランプなどのカスタムがこれに当たります。
- ●装飾系
- ドアノブなどのメッキパーツを交換したり、ステッカーやデカールを貼ったりするカスタムの方法です。
- ●エアロ系
- ウイングやスポイラーなどの空力パーツを装着するカスタムです。実際に走りの向上を狙って装着される場合もありますが、多くの場合、装飾目的で装着されます。
- ●タイヤ・ホイール
- 純正とは異なる大きさのホイールを装着することで、大きく車のイメージを変えることができます。また、ホイールを径の違う物に交換すると、必然的にタイヤを交換する必要がありますので、また違ったイメージになるでしょう。また、メッキホイールに換装すると、かなりインパクトのあるカスタムになります。
この他にもたくさんの外装カスタムがあります。
内装カスタム
外装パーツと同じように、多くの内装用カスタムパーツが販売されています。内装カスタムは、シートカバーを筆頭に、車の内装パーツを交換したり、新たに装着したりするカスタムのことです。
- ●シートカバーの装着
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シートカバーには、純正シートに被せて使用する車種専用シートカバーと、純正シートに引っかけて使用するエプロンタイプがあります。
車種専用シートカバーは、文字通り、その車種専用に設計されているため、純正シートにぴたりとフィットします。精密に作られているため、装着には多少の手間がありますが、その出来映えは美しいものがあります。まるで純正シートを貼り替えたかのような状態になりますので、インテリアの見栄えだけではなく、ドライバビリティーの向上にもつながります。
エプロンタイプのシートカバーは、かんたんに装着できることが大きなメリットではありますが、純正シートに完全に固定されるわけではないので、ずれたり動いたりしやすいという欠点があります。また、内装の雰囲気を変えられることは確かですが、決して高級感が増すことはありません。 - ●ハンドルカバー
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ハンドルカバーは、多くのメーカーから汎用タイプの製品が販売されています。ディンプル加工されたレザー製ハンドルカバーなどは、快適なロングドライブを実現すると同時に、インテリアのドレスアップにもつながります。 - ●フロアマット
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- フロアマットは、シートカバーとともにインテリアの雰囲気を大きく変える役割をこなしてくれます。純正の、特に樹脂製のフロアマットでは、いくらシートカバーを変えても、何か味気ないものがありますが、社外品のフロアマットを導入するだけで、かなり雰囲気を変えることができます。
その他、内装のカスタムには、インパネまわりの交換や内装パネルの交換などさまざまなものがあります。つづいて、内装カスタムの王道である車種専用シートカバーの装着について詳しくご紹介します。
車種専用シートカバーの装着
ここからは車種専用シートカバーについてのお話です。車種専用シートカバーは、ここ最近、多くのドライバーが装着し、かなり一般的になってきたようです。ネットショップを中心に、安価なモデルから高級感あふれるモデルまで、多くのメーカーの製品が販売されています。
車種専用シートカバーは、純正シートに合わせて設計されているため、パーフェクトにフィットします。さまざまなデザイン、さまざまなカラー、そしてさまざまなキャラクターを持った製品が市販されているので、純正インテリアに合ったシートカバーを選んでもいいですし、自分の思い描く雰囲気に、大胆にチェンジしてみてもいいでしょう。
そう、車種専用シートカバーを装着することで、車内の雰囲気は大きく変わります。シンプルなブラック、ツートンなどカラーのコンビネーションでもずいぶんと雰囲気は変わります。また、素材も大きく影響します。もっとも一般的なシートカバーの素材はPVCですが、本革製品や自動車内装用の高価な合成皮革などもあり、チョイスは豊富です。
内装カスタム・デザインや加工も雰囲気に影響
シートカバーそれぞれにデザインがありますが、そのデザインひとつとっても、インテリアの雰囲気を変える力があります。たとえばシートを縁取るようにデザインされたパイピング。パイピングは視覚的にも目立ちますが、色のコンビネーションによってはレトロな印象を与えたりスポーティーな印象を与えたりと、ただのラインと侮ることのできないインパクトを見る人に与えます。
また、通気性を確保するために開けられる「パンチング加工」や、ホールド感を増すための「ディンプル加工」は、走りに対する「やる気」や「機能美」を感じさせます。
カスタムデザインのシートカバーも
車種専用シートカバーの中には、シミュレーターを利用して自分好みのシートカバーを作り上げるサービスもあります。「Refinad Custom Series(レフィナードカスタムシリーズ)」は、コンピュータ上でカスタムシミュレーターを操作することにより、自分好みのシートカバーを完成させることができます。組み合わせの数は約10万通り。こだわりの内装を求めるなら、カスタムシミュレーターを試さない手はありません。
自分好みの内装にカスタムするなら、車種専用シートカバーの装着は、もはや必須と言えるでしょう。
車にはグレードがあります。ハイグレードモデルは、ベーシックモデルと比較して豪華なインテリアが採用されますが、その価格差が大きい場合が多く、よけいな装備がついてくることもあるので、あえてベーシックモデルを購入したという方もいらっしゃるでしょう。
車種専用シートカバーは、ベーシックな内装をグレードアップする場合に最適です。ハイグレードモデルに数十万円も支払うのであれば、高級なシートカバーに数万円の出費をした方がいいという考え方は大いにあるでしょう。シートカバーとともに、フロアマットやハンドルカバーまで手を入れても、まだまだお釣りが来ます。ベーシックグレードのモデルを購入しても、上質なインテリアにカスタムすることは可能です。
シートカバーで内装カスタム
シートは自動車のインテリアの中でも、その占める割合は多く、目立つアイテムです。そのため、純正シートに合わせて作られた車種専用シートカバーを装着するだけで、車内の雰囲気を大きく変えることができます。素材やカラーの組み合わせを考えて、内装カスタムにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
車の内装をカスタマイズ